社会福祉法人におけるMicrosoft Forms活用事例
~美芳会が進める現場発のDX~
介護・福祉の現場では、日々多くの情報が発生しています。
職員からの報告、利用者やご家族へのアンケート、研修の申込、業務改善の提案など、その多くは紙やメール、電話でやり取りされていることが少なくありません。
社会福祉法人美芳会では、Microsoft 365を導入しており、その中でも「Microsoft Forms」を積極的に活用することで、情報収集の効率化と業務改善を進めています。
今回は、美芳会で実践しているFormsの活用例をご紹介します。
Microsoft Formsとは?
Microsoft Formsは、Microsoft 365に含まれるアンケート・申請フォーム作成ツールです。
専門知識がなくても簡単にフォームを作成でき、スマートフォンからも回答できます。
さらに、
- Excelへの自動集計
- SharePointとの連携
- Power Automateによる自動化
- Teamsへの通知
など、Microsoft 365との親和性が高いことが大きな特徴です。
活用事例① システム改善アンケート
美芳会では、職員が利用しているシステムの満足度や課題を把握するため、Formsを活用したアンケートを実施しています。
例えば、
- どのシステムを利用しているか
- 利用頻度
- 満足度
- 困っていること
- 改善してほしいこと
を収集しています。
従来は個別にヒアリングしていた内容を一括で収集できるため、法人全体の課題が見えやすくなりました。
また、同じフォームを利用して経年データが蓄積されるので長期の改善にも役立ちます。
活用事例② 研修申込の受付
法人内研修や外部向けの介護職員初任者研修では、参加申込をFormsで受け付けています。
職員や受講希望者はスマートフォンから簡単に申し込みが可能です。
受付状況もリアルタイムで確認できるため、
- 手作業での集計
- メール確認
- 参加者リスト作成
といった業務を大幅に削減できました。
活用事例③ 施設見学の申込
老人ホームの見学や資料問いあわせにおいてもFormsは活躍しています。
ホームページから施設見学や説明会申込フォームへ誘導することで、24時間いつでも見学予約が可能になりました。
申込内容は担当者へ自動通知されるため、迅速な対応につながっています。
施設の申し込みや利用いあたっては、ご家族が行うことが多く忙しい間でも「気になったときにすぐ申し込める仕組み」が重要であり、機会の損失防止にも役立っています。
活用事例④ ご利用者・ご家族満足度調査
利用者様やご家族様へのアンケートにもFormsを活用しています。
QRコードを配布するだけで回答できるため、紙の回収作業が不要になります。
収集したデータは、
- サービス改善
- 行事企画
- 接遇向上
などに活用できます。
回答結果が自動で集計されるため、分析にも時間がかかりません。
活用事例⑤ ICT・業務改善提案受付
現場の職員は日々の業務の中で多くの課題に気づいています。
しかし、
「どこへ相談すればよいかわからない」
「提案する機会がない」
というケースもあります。
そこで、美芳会ではFormsを活用した『ICT改善要望フォーム』や『業務改善提案フォーム』の運用を検討しています。
職員がいつでも提案できる環境を整えることで、現場主導の改善活動が進みやすくなります。
活用事例⑥ 検温の電子化
介護現場では感染症予防のため日々出社時の検温が重要です。
Formsを使えば、
- 所属
- 名前(職員番号)
- 日付
- 体温
をパソコンやタブレットやスマートフォンから簡単に入力できます。
紙の転記作業が不要になり、データ分析もしやすくなります。
タブレットに常時表示しているため、出社時の勤怠と一緒に入力できるため、どの世代の職員も対応できています。
蓄積した情報を活用することで、組織全体の安全対策強化につながります。
Formsだけで終わらせない
美芳会では、Formsを単なるアンケートツールとしてではなく、
「情報収集の入口」
として位置付けています。
例えば、
Forms
↓
SharePoint
↓
Power Automate
↓
Teams
↓
Copilot
という流れを構築することで、
- 情報の自動蓄積
- 自動通知
- 業務分析
- AI活用
まで一貫して行うことが可能になります。
今後の展望
介護・福祉分野では、人材不足や業務負担の増加が大きな課題となっています。その中で、現場の情報を正確かつ迅速に集める仕組みづくりは欠かせません。
Microsoft Formsは特別なシステム開発が不要で、すぐに始められるDXツールです。
美芳会では今後もFormsを活用しながら、
「紙からデータへ」 「集計作業から分析へ」 「経験と勘からデータ活用へ」
を進め、より質の高い福祉サービスの実現を目指していきます。
